フィラリア予防の重要性

十数年前までは、フィラリア寄生が原因で5年前後で命を落としていた犬もたくさんいたようですが、現在はフィラリア予防薬により長生きできるようになりました。
月1回のお薬(おいしいおやつタイプもあります)で愛犬の命が守れますので、必ず飲ませてあげてくださいね。
5月~12月まで予防してあげてください。

犬のワクチン接種の重要性

伝染病の予防にはワクチン接種が大切です。
混合ワクチンの種類にはいろいろあり、月齢により選んで、仔犬は数回、成犬は年1回接種します。

猫のワクチン接種の重要性

母親からもらった免疫が徐々に減少してくる子猫の間は伝染病にかかる危険性が高くなっていきます。
伝染病・感染症から猫ちゃんを守るためにもワクチンをきちんと接種しましょう。
猫ちゃんに発症の多い猫カゼ、口内炎、白血病などを予防できます。

ノミ・ダニ予防の重要性

ノミは、ペットにとってかゆみをひき起こすだけではなく、貧血や皮膚炎の原因になります。
また、人にも感染する犬バベシア症やライム病、命を奪う恐ろしい伝染病である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などを媒介するマダニもいます。
これらの被害からペットを守るためには定期的なノミ・ダニ対策が必要です。
簡単に予防ができますので是非ご相談ください。

食べさせてはいけない食品

ネギ類
(たまねぎ、長ねぎ等)
犬の赤血球に反応する物質により溶血性貧血・血色素尿症が起こります。
少しでも危険。(汁、ハンバーグなどもダメ)
ニンニクネギと同じ(肉料理にニンニクが含まれているのもダメ)ニラ・ショウガも危険。
コンソメタマネギ成分を含むので危険
香辛料・わさび犬に刺激物は危険です。感覚麻痺などを起こす可能性がある。
コーヒー・紅茶カフェインには中枢神経興奮作用があり、人間には適度に良い効果がありますが、犬には危険です。
ぶどう類・
レーズン
中毒症状により死ぬことがある。腎臓障害を引き起こすこともある。
干しぶどうもダメ。ぶどうの皮は特に危険です。
アボカドアボカドに含まれるペルジンが犬や猫には毒になります。
キシリトール少量でも摂取すると30分以内に血糖値が低下し、嘔吐、歩行困難、内出血、肝不全を発症する危険がある。
牛乳乳糖分解酵素が無い犬が多いので下痢などをおこす可能性があります。
チョコレート類
ココア類
(カカオ関係)
昔から犬にとって最危険食物の一つ、カカオは心臓血管や中枢神経に作用する物質が含まれています。
人間は反応しませんが犬は敏感に反応するようです。
下痢・嘔吐や死ぬこともあるのでかなり注意を要します。
マカダミアナッツ中毒を起こす可能性がある
ピーナッツ消化が悪い。高カロリーで油分が多い。マグネシウムも多いので結石を引き起こす。
生肉寄生虫・病原性細菌等が含んでる可能性があるので加熱してあげて下さい。
鶏の骨喉などに刺さり危険
貝類食べた海藻により毒素を持つことがあり皮膚病になるおそれがあります。
タコ・イカ消化が悪い
スルメ食べると胃で膨張するため、食道や胃・腸に詰まる可能性があります。
カニ・クラゲ消化不良をおこしやすい。
こんにゃく消化不良をおこしやすい。

遊ばせてはいけないもの

観葉植物・
野生植物
植物は摂取した部位、量により、その危険度は異なります。
また薬草と言われる植物でも摂取量によって中毒を起こす場合があり注意が必要です。
室内の植物は何であれ、動物の届かない所に配置しましょう。
散歩時は自生している野草を口にしないように注意しましょう。
園芸用の
肥料類
インテリアグリーン用の肥料は誤って口にすると死にいたる可能性があります。
保管はペットの手の届かないところにしてください。
ヒモ類犬の場合誤食で最も多いのがヒモ類。腸が詰まって腸閉塞を起こす可能性があります。
布製のおもちゃで遊んでいる最中ひもの部分を飲み込んでしまう事故が増えていますので注意が必要です。
絨毯、
カーペット類
いたずらしてほじくる、切り離してそのまま食べてしまう場合があります。
そのような部分を発見したらすぐに家具を置く、
もしくは他のカーペットを重ねてその部分を隠してしまうなど、
継続的に遊ばせないように事前に防止策を施しましょう。
電気コードコンセントにささったままの電気コードで遊んでしまうことがあります。
電気コード類は感電する危険もありますので、
ペットの行動範囲には露出しないようにするか、専用のカバーをつけましょう。
ゴミ箱室内に置いてあるゴミ箱は、ペットに取ったら大変興味深いおもちゃです。
食品類のパッケージや生ごみなどを口にしてしまいます。
室内に置く場合は必ず蓋つきのものにし、ペットが倒してしまうものは避けましょう。
薬品類
(人間用)
消毒剤や脱臭剤、駆虫用の薬剤は部屋の隅におかれることが多いため、
ペットが見つけだして誤食してしまうことがあります。
それらの設置場所は、ペットを迎える際に見直しましょう。
ぬいぐるみ類ぬいぐるみの目の部分についているボタンや、装飾用の細かいレースやファスナー、
中綿など、遊んでいる間に容易にとれてしまいます。
それをそのまま飲み込んでしまいますので、
人間用のぬいぐるみは与えないようにしましょう。
タバコニコチン中毒を引き起こします。
下痢、嘔吐、脈拍低下、副交感神経作動作用を伴う神経興奮、
麻痺の可能性がありますのでタバコや吸い殻の管理には十分注意しましょう。
ペット
シーツ
お腹の中でふくれて、腸閉塞の原因になることがあります。

犬に多い病気って何?

関節

腰の
病気
最近、股関節・腰・膝関節に先天的な障害を持っている犬が多く、
そのうえすべりやすいフローリングの上を歩くために関節を痛めやすいようです。
ジャンプ、階段の上り下りは、腰に負担がかかるので要注意です。
予防には、足裏の毛を刈る、すべり防止の効果のあるパッド(肉球)保護剤を塗る、
床に絨毯を引く、すべり止めワックスを塗るといったすべり止め対策と、
急激でない運動で少しずつ筋肉をきたえる対策が有効です。
太らせないことも、重要です。
眼病室内犬には短頭種や長毛種が多いため、毛が目に入って涙が出たり、
炎症になったりすることが多いようです。
目にかかる毛は刈ったり、リボンで留めたりし、涙はすぐに拭き取るなどして、
目の周囲は清潔に保ちましょう。
シーズーやパグ、フレンチブルドッグなどの目の大きい犬種は、乾燥性角結膜炎も多いです。
歯周病最近では老齢化と共に、歯石沈着、歯槽膿漏などになる犬が増えています。
歯みがきや歯石予防効果のあるガムなどで予防します。
肥満肥満に起因する糖尿病、じん臓病などになる犬も増えています。肥満は健康の大敵です。

猫に多い病気って何?

糖尿病猫の糖尿病は、どの年齢でも起こりますが、年長の太った猫に多い病気です。
猫の糖尿病の症状は、嘔吐、脱水症状、衰弱、食欲不振、渇きと頻尿、体重減少、呼吸の乱れなどで、 被毛もボサボサになります。
これらの症状のうちいくつかが見られたら、獣医師の診察を受けてください。
慢性腎不全猫の慢性腎不全はいろいろな状況で過去の病気とも複雑に関係していると言われています。
シャム猫とメインクーン、アビシニアン、またバーミーズとロシアンブルーは、他の猫の2倍以上の確率で、腎不全となることがあります。
これらは家族性腎症(家系が腎臓の代謝障害を持つ猫)と言われ、生まれた時の腎臓は正常でも、加齢のために腎臓の構造と機能が徐々に悪化するものです。
猫の下部尿路疾患
(FLUTD)
この病気は、痛みをともなう下部尿路の炎症で、死に至る危険性もあります。
猫の下部尿路疾患の要因は、水分摂取量の低下、ウイルスや細菌によるもの、食事など多岐にわたります。
また、トイレや環境の変化、同居猫とのストレスなどで発症することもあります。
下部尿路疾患の疑われる症状には、不適切な排尿、排尿困難、頻尿、食欲喪失、倦怠感、血尿、しきりに性器をなめることなどがあります。
獣医師は下部尿路疾患の猫を、カテーテル法、輸液療法、抗生物質などによって治療し、まれにではありますが、手術も行われます。

避妊・去勢手術、絶対しないといけないの?

避妊・去勢手術は飼い主のみなさんお悩みになることの1つです。
「健康な体にメスを入れるなんて・・。」「自然体でなくなってしまう・・。」「せいかくが変わる?」等の理由で悩まれていませんか?
避妊・去勢手術は確かに、デメリットもありますが、それ以上に病気のリスクを減らせる等のメリットもあります。
私の経験から子犬・子猫のうちに避妊・去勢手術をしていれば長生きしたのかなぁという事例も多々あります。
避妊・去勢手術にはメリットとデメリットについては避妊・去勢ページにて詳しく解説しておりますのでご参考にして頂ければと思います。

トイレのしつけ方

しつけの中でも最も優先して覚えさせてあげなければならないのが「トイレ」です。
生後3ヶ月からしばらくは、よくペットを観察し、トイレのしつけをしっかりと行なってください。
まず、トイレのしつけを行なう前に、やってはいけないことがあります。
それは、子犬・子猫が来る前にトイレの場所を決め、その後も場所を動かしてはいけないということです。
混乱して移動前の場所や他の場所で排泄してしまう恐れがあるからです。
また、尿のにおいのついた物を残しておいて、トイレの場所をわかりやすくすることも有効です。
失敗しても叱らず、上手にできた時にしっかりとほめてあげましょう。
おしっこをする時のタイミングをしっかりと把握しておく事も大事です。
食後や起床後、遊んであげたりした後などに排泄することが多いようです。
他にも犬は排泄したい時に「ソワソワする」、「においを嗅ぐ」といった仕草をします。
飼い主の皆さんはこの「サイン」を見逃さないようにしてあげてください。
犬の「サイン」に気づいたら、犬をトイレまで誘導してあげましょう。
その際は持ち上げたりせずに、おしりを手の平で押すようにして自分の足で歩かせてあげてください。
生後6~7ヶ月齢までは、できていても時々失敗したりするものです。
気長にしつけてあげてください。

ねこちゃんの飼い主さまへ

猫も犬も昔から人間のよきパートナーですが、猫と犬は生活も食事も行動も全く違います。
猫は独立心が強く寂しがりやで、繊細な心を持った動物です。

【猫の社会化期】

子猫が周りの環境や人間を含め自分以外の生き物に慣れ、いろいろな事を吸収していく期間は2~7週齢だと言われています。
子猫にとって遊びは大変重要で、親や兄弟との遊びを通じていろいろな事を学んでいきます。
飼い主さんはおもちゃを使って猫ちゃんと遊んでやってください(手足で遊ぶのはおすすめしません)。
遊びが足りないとかまってほしくて遊びを誘う目的でよじ登ったり噛んだり引っかくなどの行動をとることが多くなりますが、そういうときは無視し、猫ちゃんがあきらめて落ち着いてからおもちゃを使って遊んでやりましょう。
またこの時期に他の種類の動物や飼い主さん以外の人間に慣らしておくことでフレンドリーな猫に育ちます。

猫の食習慣】

猫は子猫の時に慣れ親しんだ食べ物を好むため、将来のことを考え、さまざまな種類の療法食に慣れさせておきましょう。
療法食は薄味のものが多いですし、薬を食事に混ぜて与えないといけなくなることもあります。
その時の為にドライフード、パウチ、缶詰などに慣らしておきましょう。

【猫のリラックス】

猫は仲良し同士で顔をなめあったり、気に入った場所に顔をすりつけマーキングします。
子猫のうちから手で顔をさわり、慣れてきたらクシや歯ブラシで顔を触ってブラッシングや歯磨きの練習をしていきましょう。

猫との外出】

動物病院や旅行など猫ちゃんと外出する時は、猫ちゃんをキャリーバックに入れましょう。
キャリーバックが無いときは大きめの洗濯ネットに入れ、ネットの上からバスタオルで優しく包み通気のできる袋や箱に入れて出かけましょう。
キャリーバックに慣れるように、子猫のうちからキャリーバックの中で食事を与えたり、おもちゃで遊ばせたりしておきましょう。

【シェルターを作る】

猫は外の景色が見える高い場所が好きです。
家の中の各部屋のそういう場所にその子専用のベットやタオルを敷いて、くつろげるシェルターを作ってあげましょう。
特に多頭飼育の場合、シェルターは大切です。
その子の場所に他の子が入っていってもかまいません。